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暑い日に食べたい!グラニータ

2022.08.12 金

今年は梅雨明けも早かったこともあり、もう2ヶ月以上暑い日が続いていますね。
熱中症などにも気をつけながら、元気に夏を乗り切りたいものです。

今回のコラムでは、夏にぴったりなイタリアの冷たいお菓子 グラニータをご紹介します。

イタリア料理にご興味のある方、料理人の皆様などご専門の方はご存知かもしれませんが、グラニータは、イタリアのシチリア発祥の氷菓子です。
名前の由来は、イタリア語で「粒状にする」という意味の「granire グラニーレ」からきていると言われています。

その名前の通り、粒が荒いのが特徴で、シャリシャリとした食感を楽しむことができます。
かき氷と同じ氷菓子なので、イタリア版かき氷とも言えますね♪

グラニータが誕生したのは、9世紀ごろとされています。
当時のシチリア島はアラブ人によって占領され、島にはレモンやサトウキビが持ち込まれるようになりました。

そのような状況の中、アラブ人はエトナ山の雪に目をつけて、シャーベットを作り始めたと言われています。

1000年以上も前に生まれた大変歴史のあるお菓子で、
今でもシチリアをはじめ、イタリア全土で親しまれています。

フレーバーは、レモンやオレンジやイチゴ、桃といったフルーツや、ミントやコーヒー、ピスタチオなどのナッツに至るまで、本当にさまざまな味を楽しむことができます!

私もイタリアに滞在した際、レモンのグラニータを食べたのですが、さっぱりしていてとても美味しかったです♪

グラニータは、そのまま食べるという方法以外にも、ブリオッシュに挟んで食べるという食べ方もあります!

半分に切ったブリオッシュにグラニータを挟んで食べるのがシチリア流だとか。

夏の暑い時期の朝食としても親しまれているそうです。
イタリアに行かれた際には、ぜひご賞味ください!

ではここで、グラニータの作り方をご紹介します。
材料は、レモン果汁、水、グラニュー糖の3つです!

1、鍋で水200グラムを沸騰させ、グラニュー糖100グラムを加えてよく溶かしてシロップを作ります。グラニュー糖が全て溶けたら火を止め、冷まします。

2、1で作ったシロップと、レモン果汁200グラムを平たい容器に入れて混ぜ合わせ、冷凍庫に入れて凍らせます。

3、凍ったものをフォークなどで砕きます。一回でも大丈夫ですが、砕く→凍らせるという工程を2から3回ほど繰り返すと、ちょうど良い柔らかさになり、美味しく仕上がります。

上記はレモンのグラニータのレシピですが、
レモン以外の果汁で置き換えて作ってみたり、凍らせた果肉をミキサーで細かくしたものを加えてみたりと、アレンジをしてみても楽しいかもしれません♪

お休みの日などに、お家で作ってみてはいかがでしょうか。

8月の本科コースご参加の皆様のご出発もいよいよ近づいてきました。
暑い日が続いていますが、甘くて冷たいグラニータを食べて、日本の夏を楽しく乗り切れるといいですね♪