イタリア料理留学 体験談

ルッカ・イタリア料理学院の現役生・卒業生にインタビューしました!

HOME > イタリア料理留学体験談 > 伝統料理を学び、イタリア料理の本質を探る。

伝統料理を学び、イタリア料理の本質を探る。

名前(現在職業) 志村和弘&玲子夫妻(志村和弘さん(トラットリアSerenaオーナーシェフ)
志村玲子さん(トラットリアSerenaオーナー、料理教室Studio Capra主宰))
留学コース 和弘さん:本科12ヶ月(1989年)
玲子さん:本科12ヶ月(1990年)
留学前の職業 和弘さん:フランス料理店勤務
玲子さん:NHK料理番組専属アシスタント
留学を決めたきっかけ 和弘さん:当時勤めていたお店がビルの立て直しで1年半営業できなくなった。そのときにオーナーが一緒にイタリア留学してみるかと誘ってくださった。今なら考えられない時代ですね。運が良かった。

玲子さん:当時担当していた料理番組にアルポルトの片岡シェフが講師として初めて招かれた時、幸運にもそのアシスタントをしました。日本にイタリア料理ブームが到来する前でしたし、その時初めてイタリアで修業された方のイタリア料理を見ました。しかしそれ以来、イタリア料理の魅力に取りつかれ、私も絶対にイタリアへ行く!と強く思うようになりました。
なぜルッカを選んだのか? お二人:当時はシエナ料理学院以外の学校はなかった。

留学してよかったこと、一番の思い出は何ですか? お二人:1989年当時、日本でイタリア料理を食べられるお店は限られていたし、イタリア料理に関する情報も限られていたので、もう留学できたこと、イタリアに直接触れられたことが一番の思い出です。また自分の料理や接客に悩んだときに振り返る原点を自分の中に持てるようになったことがよかったことです。

留学の経験は現在どのように役に立っていますか? 和弘さん:留学した当初はフランスとイタリアは距離的に近いし、同じような料理を学べるのだろうと考えていた。しかし、イタリア料理というものが、自分が作って来たフランス料理とは異なり、毎日食べても飽きない料理だったこと。また、フランス料理はマニュアルに沿って作る感じがあったが、イタリア料理は作る人の感性が表現できる料理ということが自分にはとても魅力的だった。留学したからこそイタリア料理の道で生きる決心をすることができた。

玲子さん:イタリア料理店の経営だけではなく、料理教室の主宰、イタリア食文化講座を大学で持たせて頂くなど、幅広く活動する機会を得ています。またイタリア留学時代にお世話になったシェフや仲間とは今も連絡を取り合っており、分からないことがあると質問したり、留学後にイタリアへ家族で遊びに行ったりと留学以来様々な面で支えてもらっています。

これからイタリア留学する方へアドバイスをお願いします。 イタリア料理の根幹はイタリア郷土料理と家庭料理だと思います。留学期間も限られているので様々なお店を経験したいと思いますが、イタリア郷土料理は作り方だけではなく、その土地の地理的条件や気候を含めて成り立っています。四季を通してその土地の料理を経験する方が、後々の役に立つと思いますので、焦らずに腰を据えて頑張ってください。